リニア/ノンリニア増幅

●補聴器の増幅方式

補聴器は音を大きくする医療機器ですが、ただ大きくすればいいというものではなく、装用者のダイナミックレンジに聞きたい音を納める必要があります。

ダイナミックレンジについては『難聴とダイナミックレンジ」をご参照ください。

補聴器の増幅幅を決める方式として、大きく2種類「リニア」と「ノンリニア」があります。

・リニア

入力音の大きさに関わらず、すべての音を同じだけ増幅します。一般に伝音難聴に適合します。
ただし、大きくしすぎると耳を痛めるため、補聴器には基本的に出力制限機能があります。
アナログ補聴器の多くにみられるPC(ピークカット)という出力制限の方式は波形の突出した部分をカットするため、大きめの音が入ってきたときには歪んだり割れたりすることがあります。

リニア増幅イメージ

リニア増幅イメージ

・ノンリニア

入力音の大きさによって増幅幅が変化します。
小さい音は大きな増幅幅を、大きい音には小さな増幅幅を持たせ、極端に大きい音の場合は逆に抑えます。そうすることで装用者のダイナミックレンジに納めます。
ワイドダイナミックレンジコンプレッションと呼ばれます。一般に感音・混合難聴に適合します。
入力音によって感度を調整するため波形は崩れず、歪みや割れはありません。

ノンリニア増幅イメージ

ノンリニア増幅イメージ

update: 2010/05/03 tags: ,,,,,,,,, | 補聴器の選び方