‘難聴’ タグ

補聴器は、つけたからといって完全に聴力がもどるものではありません。あくまでも残っている聴こえを補う機器なので限界があります。だからこそ残っている聴力を生かすのに適した機種を選び、一人ひとりの聴力に合わせて適正に調整される必要があります。その上で、道具としての限界を理解して上手くお使い頂ければ、と思っています。
ここでは、難聴の種類とそれぞれについて補聴器の効果をご説明します。

耳の機能は大まかに、音を物理的に神経に伝える部分と、その音を拾って電気信号に変換し脳に送る部分に分かれます。難聴の原因となる障害がどこにあるかによって難聴の種類が異なります。
・音を電気信号として脳に送る部分に障害がある場合→感音性難聴
・音を神経に伝える部分に障害がある場合→伝音性難聴
・感音部、伝音部の両方に障害がある場合→混合性難聴

難聴の種類

難聴の種類

●感音性難聴
騒音性難聴や老人性難聴はこれにあたります。
音を電気信号に変換して送る部分が傷んでいるため、小さな音が聞きづらいだけでなく音がゆがんでしまっていたり音の聞き分けが困難になってしまっています。そのため、補聴器をつけてもゆがんだ部分や聞き分けの困難さは残り、

・早口の会話
・複数人の会話
・口の中で話すようなはっきりしない発音

・騒音下の会話

等は聞き取りづらくなります。
程度は個人差があり、データ上は同じ聴力でも言葉の聞き取りはそれぞれ異なります。
ただ、会話の中での聞き取りは、聞き取りにくい言葉があっても前後関係等からの推測も働くため、
・ゆっくり
・はっきり
・正面から

話をすれば、補聴器装用により会話がしやすくなることが多いです。

●伝音性難聴
鼓膜から、音を変換する内耳に至る経路の部分に障害があり、音が上手く伝わらない状態です。
神経は正常に機能していますので、大きい音を入れればよく聞こえます。障害のある部分を介さずに骨を通して音を伝える骨導補聴器も効果的です。
補聴器の効果はかなり期待出来ますが、手術や治療によっても回復の可能性がある場合があります。

●混合性難聴
感音性難聴と伝音性難聴の両方の要素が合わさった難聴です。

●難聴の程度

聴覚障害の程度は、何とか聴こえる程度の音の大きさを測定しdB(HL)の単位で表します。音の大きさが大きいほど高い値を示し、これにより健康な場合に対しどれだけ聞こえが悪くなったか(大きな音でないと聞こえないか)が示されます。

大まかな聴覚障害の程度は以下の通りです。

聴力30〜40dB:普通の会話には不自由しないが、ささやき声は聞き取りにくい。
聴力40〜50dB:会議場での聞き取りは困難。1対1の会話では不自由しないが、聞き違いがあります。
聴力50〜70dB:会議場での聞き取りは不自由。1m位の距離で大声なら聞き取れます。
聴力70〜80dB:50cm以上離れると、会話が困難です。
聴力80〜90dB:耳にくっつくように話さなければ、会話の聞き取りができません。
聴力90〜100dB:耳にくっつくようにして、大声で話す必要があります。
聴力100dB以上:会話がまったく聞き取れません。

●身体障害者等級

平均聴力が規定以上になると身体障害者に認定されます。これは病気等による難聴に限らず、老人性難聴でも対象になります。

下記がその基準です。

2級
両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう)
3級
両耳の聴力レベルが90dB以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの)
4級
  1. 両耳の聴力レベルが80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
  2. 両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの
6級
  1. 両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
  2. 一側耳の聴力レベルが90dB以上、他耳の聴力レベルが50dB以上のもの

このスペースに表示するには、ウィジェット管理でカテゴリー、ページ、タグなど、好みのパーツを設定します。