補聴器関連

中耳(伝音系)の働きについて 2025/04/07





中耳(伝音系)の働きについて


鼓膜がないと音は聞こえない?

動画紹介

鼓膜がなくなると音はまったく聞こえなくなるのか――。補聴器のご相談の中でも、こうした疑問を持たれるお客様は少なくありません。
この動画では、中耳(伝音系)の働きをテーマに、鼓膜や耳小骨がどのように音の伝達に関わっているかを整理しています。現場での説明やヒアリング時の参考として、一度確認しておきたい内容です。

要約

音は鼓膜で感じているように思われがちですが、実際には耳の奥にある蝸牛で感じ取られています。鼓膜や耳小骨は、その蝸牛まで音を伝える役割を持つ構造です。

鼓膜がなくなっても、音は完全に聞こえなくなるわけではありません。ただし、音の伝わり方が大きく低下するため、かなり大きな音でないと認識しづらくなります。

中耳の主な役割には、音を物理的に増幅する働きと、空気中の音を液体内へ効率よく伝えるための「インピーダンス整合」があります。こうした構造があることで、私たちはより小さな音を捉えることができています。

聴力低下の原因がどの部位にあるかを考えるうえで、伝音系の理解は欠かせない要素のひとつです。