補聴器は一日中つけるべき?―現場でよくある質問とその対応ポイント 2025/05/05

補聴器販売の現場では、「補聴器は一日中つけた方が良いのか?」「雑音がうるさいのは不良ではないのか?」「会議のときだけ装用したいが可能か?」といった質問をよく受けます。
今回の動画では、そうした現場で頻繁に寄せられる疑問や使用者の声に対して、私たちがどのように説明しているかを整理し、具体的な対応の考え方をご紹介しています。
動画の主な内容と現場での対応ポイント
- 補聴器の装用時間:「起きている間はなるべく装用」が基本。ただし、初期は無理のない範囲で慣らしていく方が長期的には成功しやすい。
- 使い始めの違和感:音が大きく感じる・雑音が気になるのは、音への脳の再適応段階。正常な反応として説明し、段階的な装用を提案。
- SN比の重要性:補聴器の効果は“音量”ではなく“聞き取りやすさ”。SN比(会話と雑音の比率)の説明が有効。
- 会話環境の影響:聞き取りにくさは補聴器の性能だけでは解決しないことも。周囲の話し方や環境音への理解を促すことが重要。
- 期待値の調整:「100%元通りの聞こえ」ではなく、「補聴器なしより明らかに快適」を実感してもらう説明が鍵。
- 会議時の装用:会議中だけつけたいという要望は多いが、環境や聴力によって限界も。個別の状況を丁寧に確認・説明する。
補聴器装用支援の現場において
補聴器の使用継続には「音への慣れ」と「適切な期待値設定」が不可欠です。販売時や試聴期間中に、使用者の不安に丁寧に対応することが、満足度の向上と中長期的な装用につながります。
この動画は、補聴器販売従事者が日々の対応に活かせるポイントを整理する目的で制作しています。新人スタッフへの研修素材としてもご活用いただけます。
ぜひご覧いただき、現場対応の見直しや説明の参考にしてください。